個人ゲーム制作者の望月朔氏が手掛ける『黒百合は瞳に咲く -古都と神秘と召喚戦争-』が、PC(Steam)向けに無料で配信されている。Steamでは英題『The Black Lily Blooms in Her Eyes』として展開され、日本語と英語に対応する。
本作は京都の街を舞台にした現代伝奇ノベルと、26種類のアルカナを使うターン制カードバトルを組み合わせた作品。物語を追うストーリーモードに加え、デッキ構築そのものを繰り返し楽しめるローグライクモードも収録している。
クイックサマリー
- タイトル: 黒百合は瞳に咲く -古都と神秘と召喚戦争-
- Steam英題: The Black Lily Blooms in Her Eyes
- ジャンル: アドベンチャー、ストラテジー、カードバトル、デッキ構築
- 作者: 望月朔
- Steamでの開発・販売名義: Saku Bougetu
- 価格: 無料
- 対応機種: Windows PC
- 日本でのリリース日: 2026年8月10日
- Steamグローバル表記: 時差の関係で8月9日
- 別バージョン: ノベルゲームコレクションでブラウザ版・Windows版を配信
- Steam対応言語: 日本語、英語
- メインモード: ストーリーモード、ローグライクモード
- アルカナ: 全26種類
- デッキ枚数: 10枚
- 使い魔の配置: メイン、サポート
- 基本ステータス: HP、ATK、SPD
- 勝利条件: 相手のメイン使い魔を先に3体倒す
- 特殊能力: 使用回数制限のある固有魔法
- 主人公: 時宮壱十
- ヒロイン: 宵星ひとみ
- 二人の関係: 幼馴染で恋人
- 鈴: 7つ
- 魔術師: 7人
- 主人公が挑む相手: 残る6人の魔術師
- 舞台: 京都
- 登場する場所: 清水寺、鴨川、京都御苑など
- 本編プレイ時間: 約4~5時間
- エンディング: 1種類
- 戦闘敗北によるバッドエンド: なし
Steam、PV、ゲームビジュアル

京都を舞台に、7つの鈴を巡る召喚戦争
主人公の時宮壱十は、幼馴染であり恋人でもある宵星ひとみとの帰り道、突如として日常から切り離される。
そこは上下すら反転した真っ白な世界。壱十はそこで、召喚魔法を用いる儀式「神秘典礼(アルカナライト)」へ巻き込まれてしまう。
参加者は7人の魔術師。彼らに与えられた7つの鈴には、それぞれ使い魔を召喚するための神秘が宿っており、すべてを集めた者には願いをひとつ叶える権利が与えられるという。
壱十自身は魔術師ではない。それでも、どうしても叶えたい願いを胸に、ひとみとともに残る6人との戦いへ足を踏み入れる。
舞台となるのは清水寺や鴨川、京都御苑など、実在する京都の街並みだ。日常の風景へ魔術師や召喚戦が割り込んでくる現代伝奇らしい構成となっている。
26種類のアルカナから10枚を選ぶ
バトルでは、全26種類のアルカナカードから10枚を選んでデッキを構築する。
カードから召喚される使い魔にはHP・ATK・SPDが設定されているほか、メインとサポートのどちらに置くかで発揮する能力が変化する。
同じカードであっても、状況次第で役割は大きく変わる。単純に強力なカードを並べれば済むのではなく、手札と相手の編成を見ながら配置を決めることが重要になる。
勝利条件は、相手より先にメインの使い魔を3体撃破すること。
さらに各召喚者は、回数制限付きの固有魔法を使用可能だ。カードだけでは打開しづらい局面でも、切り札を投入するタイミング次第で戦況をひっくり返せる。
カードゲームの要素を取り入れつつ、作者自身が「デッキ構築+ターン制バトル」と表現している通り、一般的なデッキビルダーとは少し異なる手触りが特徴となっている。
ローグライクモードでは戦闘システムをじっくり遊べる
ストーリーとは別に、カードバトルへ特化したローグライクモードも用意されている。
開始時には提示された候補からカードを選び、10枚のデッキを組み上げる。その後は3つのマップを進みながら、戦闘やイベントを経て構成を更新していく。
道中ではカードだけでなく、使用時に効果を発揮するアイテムや、持っているだけで恩恵を得られる護符も登場する。
ショップでは獲得した魔力の欠片を使って戦力を整えることができ、どのルートを通るか、どのカードを残すかといった判断も攻略に直結する。
繰り返しプレイすると初期状態を強化できる要素もあり、本編クリア後もカードの組み合わせを試しながら遊べる内容となっている。
ノベルゲームコレクション版では過去のアップデートでボスバトルモードや、クリア後に読めるエクストラストーリーも追加されている。
「中二病」を真正面から突き詰めた現代ファンタジー
作者の望月氏は、本作を制作するにあたって「中二病」をコンセプトのひとつに据えたと明かしている。
召喚魔法、アルカナ、独自の魔法名、能力者同士の掛け合いなど、あえて気恥ずかしさを恐れず“それらしさ”を徹底したという。
一方で、耳慣れない造語ばかりでプレイヤーを置いていかないよう、ゲーム内では用語の説明にも気を配ったとしている。
アルカナは単なるカードデザインでもない。物語上の設定や登場人物の能力とバトルシステムを結び付ける役目を持ち、戦闘パートがストーリーの演出にも生かされている。
京都という現実の街と、いかにも伝奇作品らしい大仰な魔術世界。そのギャップこそが、本作らしい空気を作っている。
本編は約4~5時間、ブラウザでもプレイ可能
ノベルゲームコレクションの案内によると、本編はバトルを含めて約4~5時間が目安。
エンディングは1種類で、戦闘に負けたこと自体を理由にバッドエンドへ入る仕様ではない。カードバトルに慣れていないプレイヤー向けの救済要素も用意されている。
ブラウザからそのまま遊ぶこともできるが、作者はより安定した環境としてWindows版のダウンロードプレイを推奨している。
Steam版は日本語に加え英語にも対応。ストア上では、英訳にAIを補助ツールとして使用しているため、一部に不自然な表現や原文とのニュアンス差が生じる可能性があることも明記されている。
注目ポイント
1)無料作品ながらカードバトルを本格的に作り込んでいる
メイン/サポートの配置、固有魔法、26種類のアルカナなど、ノベルパートのおまけにとどまらない戦略性が用意されている。
2)ゲームシステムと物語が分離していない
召喚魔法や鈴の争奪そのものがストーリーの中心にあるため、カードバトルが物語上の戦闘として自然に組み込まれている。
3)京都の実在スポットと伝奇要素の組み合わせ
清水寺や鴨川といった身近な風景で、大仰な魔法名が飛び交う召喚戦が繰り広げられる。
4)ローグライクだけを繰り返し遊ぶことも可能
物語を読み終えた後も、カードやルート、アイテムの組み合わせを変えながら戦闘システムを掘り下げられる。
ゲーム情報
現時点で確認できる主な情報は以下の通り。
- 『黒百合は瞳に咲く -古都と神秘と召喚戦争-』はSteamで無料配信中
- Steam英題は『The Black Lily Blooms in Her Eyes』
- 制作は望月朔
- Steamでの開発・販売名義はSaku Bougetu
- 対応OSはWindows
- ノベルゲームコレクションではブラウザ版も配信
- ストーリーモードとローグライクモードを収録
- 26種類のアルカナから10枚のデッキを構築
- 使い魔はメインとサポートで効果が変化
- 相手のメイン使い魔を3体倒せば勝利
- 各召喚者は回数制限付きの固有魔法を持つ
- 主人公は時宮壱十
- 宵星ひとみは壱十の幼馴染で恋人
- 7人の魔術師に7つの鈴が与えられている
- 鈴の神秘をすべて集めれば願いがひとつ叶う
- 清水寺、鴨川、京都御苑など京都の街が舞台
- 本編は約4~5時間
- エンディングは1種類
- Steam版は日本語と英語に対応
- Steam版は公式ストアページからプレイできる
- ブラウザ版はノベルゲームコレクションで公開中
- 制作情報は望月朔氏の公式Xで確認できる
まとめ
『黒百合は瞳に咲く』は、京都を舞台にした現代伝奇ノベルと、独自のアルカナカードバトルを一つの物語として組み合わせた個人制作タイトルだ。
現在はSteamから無料でプレイ可能。物語を楽しみたい人はもちろん、クリア後にローグライクでデッキ構築を突き詰めたい人にも遊び方が用意されている。
- Steam — Official English Title, Free Release, Developer, Languages, Gameplay Systems, Roguelike Mode, and PC Requirements
- Saku Bougetu Official X — Steam Approval and August 10 Japanese Release Date
- Novel Game Collection — Official Japanese Synopsis, Characters, Playtime, Browser Version, and Version History
- Game*Spark — Steam Release Report and Gameplay Overview
- Saku Bougetu on note — Development Background, Arcana Design, Story and Battle Concepts
- YouTube — Official Promotional Trailer