個人ゲーム制作者の相生逢氏が制作中のアドベンチャーゲーム『615≠0』について、新たな開発映像が公開された。
本作は複数人物の視点を行き来しながら物語を追うザッピング型の群像劇。街のあちこちで起きる一見無関係な出来事が少しずつ絡み合い、やがてひとつの事件へと収束していく。さらに、選択するキャラクターによってシナリオのジャンルそのものが変化するのも特徴だ。
クイックサマリー
- タイトル: 615≠0
- PLiCyでの表記: 615≠0 RepostRequest
- ジャンル: 群像劇ザッピングADV
- 収録ジャンル: ミステリー、ホラー、恋愛、ラブコメ、コメディ
- 制作者: 相生逢
- 影響を公言している作品: 『428 ~封鎖された渋谷で~』
- 『428』との公式な関係: なし
- 舞台: 吉祥寺
- 特徴: 複数人物の視点が交差するシナリオ
- 最新映像: キャラクター切り替えを紹介
- 物語の軸: 街で起こる複数の出来事がひとつの事件につながる
- キーワード: 「拡散」
- 公式サイト掲載キャラクター: 7名
- 過去の開発投稿で紹介された主人公: 5人
- 体験版: 公開中
- 配信先: PLiCy
- 体験版プレイ時間: 約3~5時間
- バージョン: 1.00
- 難易度: 簡単
- 推奨年齢: 12歳以上
- 種別: フリーウェア
- 制作ツール: ティラノスクリプト
- ブラウザ版: 2026年8月末ごろの完成を目標
- Windows版: 2026年8月末ごろの完成を目標
- Windows対応OS: Windows 10 / 11
- 正式な完成日: 未定
開発映像、キービジュアル、ゲーム画面

バラバラに見える出来事が、やがてひとつの事件へ
『615≠0』は、ひとりの主人公を最初から最後まで追い続けるタイプのノベルゲームではない。
複数の人物を切り替え、それぞれが同じ街の別の場所で何を見て、誰と出会い、どのような選択をするのかを追っていく。
今回公開された短い映像でも、久遠みおから篁玲へ視点が移る場面が確認できる。
個々のシナリオだけを見れば、まったく別の出来事に思えることもある。しかし制作者によると、街で起きるさまざまな事件は次第に結び付き、最終的にはひとつの大きな事件へとつながっていくという。
公式サイトにある「誰かの行動が、誰かの言葉が、誰かの未来を変える」という一文も、本作の構造を端的に表している。
キャラクターを変えると、シナリオのジャンルまで変化
本作で面白いのは、視点変更が単なる“別サイドの物語を見る機能”にとどまらない点だ。
PLiCyでは、本作の要素としてミステリー、ホラー、恋愛、ラブコメ、コメディが挙げられている。
つまり主人公を切り替えると、登場人物だけでなく物語のテンポや空気まで大きく変わる。
ある人物のルートでは事件を追うサスペンスが前面に出ていたのに、別の人物へ移った瞬間に恋愛劇やコメディ色が強くなる――といった振れ幅が、本作ならではの読み味につながりそうだ。
一見ジャンルの違う物語が、どのタイミングで接点を持つのか。その“つながる瞬間”自体が、ザッピングADVとしての見どころになっている。
『428 ~封鎖された渋谷で~』を意識したザッピング構成
相生逢氏は開発投稿の中で、本作についてたびたび『428 ~封鎖された渋谷で~』ライクと説明している。
『428』は、同じ時間帯を生きる複数の主人公の物語を並行して進め、ある人物の選択が別の人物の運命にまで影響を及ぼすサウンドノベルだ。
『615≠0』も、そうした「複数の視点が干渉し合う」面白さを意識した作品となっている。
もちろん、『428』やスパイク・チュンソフトと直接関係するタイトルではない。あくまでシステムや構成面で影響を受けた個人制作作品だ。
また、舞台も渋谷ではなく吉祥寺。実写写真を軸にした『428』とは異なり、こちらはイラストキャラクターとノベルゲームらしい画面構成を採用している。
「拡散」が物語をどう変えるのか
『615≠0』を語るうえでもうひとつ気になるのが、“拡散”というキーワードだ。
公式サイトには、
「あなたが拡散したものは、何をつくりだしたのか。それは――怪物か。――聖女か。」
という印象的なコピーが掲げられている。
PLiCyではタイトルにRepostRequestの表記もあり、情報が人から人へ伝わっていくこと自体が物語の重要なモチーフになっているようだ。
現時点では、“拡散”が具体的にどのようなゲームシステムとして組み込まれるのか、その全貌までは明かされていない。
ただし、人の言葉や行動が別の人物の未来を変えるという本作の構造を考えると、情報が広まることで事件そのものが姿を変えていく可能性は十分にありそうだ。
体験版は3~5時間、PLiCyで無料公開中
完成版に先駆け、PLiCyでは前半部分を収録した体験版が公開されている。
現在掲載されている主な仕様は以下の通り。
- バージョン1.00
- プレイ時間は約3~5時間
- 難易度は「簡単」
- 推奨年齢は12歳以上
- フリーウェア
- ティラノスクリプト製
実況動画や二次創作についても、公開されている利用規約では原則として事前連絡なしで許可されている。
また公式サイトでは、ブラウザ版とWindows 10/11向けZIP版について、2026年8月末ごろの完成を目標としている。
ただし、これは現時点での開発予定。正式な完成日として確定したものではないため、今後変更される可能性もある。
公式サイトには7人、開発投稿では「5人の主人公」
現在の公式サイトでは、以下の7名がキャラクターとして掲載されている。
- 黒崎 徹
- 朝倉 ひなた
- 木島 漣
- 久遠 みお
- 佐久間 蒼汰
- 篁 玲
- 雨宮 千咲
一方、過去の開発投稿では「5人の主人公を選んで進めるザッピングノベルゲーム」と紹介されたこともある。
残る2人がサブキャラクターなのか、物語の途中で操作対象になるのか、それとも別の役割を持つのかは現時点では不明。
完成版のプレイアブル人数については、今後の正式な案内を待ちたい。
注目ポイント
1)主人公を変えると“ジャンル”まで切り替わる
単純な視点変更ではなく、ミステリーから恋愛、ホラー、コメディまで作品の手触りそのものが変わる。
2)別々の事件がひとつにつながっていく
最初は無関係に見える出来事が、別主人公の行動をきっかけに意味を持ち始める構成が期待できる。
3)『428』型の面白さを個人制作で再構築
ザッピングというクラシックな仕組みに、アニメ調のビジュアルと“拡散”をめぐる現代的なテーマを組み合わせている。
4)体験版だけでも3~5時間
短い試遊版ではなく、システムや登場人物の関係性をある程度じっくり確認できるボリュームが用意されている。
ゲーム情報
現時点で確認できる情報は以下の通り。
- 『615≠0』は相生逢氏による個人制作ゲーム
- PLiCyでは『615≠0 RepostRequest』として掲載
- 群像劇型のザッピングADV
- 『428 ~封鎖された渋谷で~』を意識した構成
- スパイク・チュンソフトとの公式な関係はない
- 舞台として吉祥寺が紹介されている
- 複数の事件が最終的にひとつの事件へつながる
- 選択するキャラクターによってシナリオジャンルが変化
- ミステリー、ホラー、恋愛、ラブコメ、コメディを収録
- 「拡散」が物語上の重要なキーワード
- PLiCyで体験版を無料公開中
- 体験版の想定プレイ時間は3~5時間
- ティラノスクリプトで制作
- 公式サイトには7人のキャラクターを掲載
- 過去の開発投稿では5人の主人公と説明
- ブラウザ版とWindows版は8月末ごろの完成を目標
- 正式な完成日は未定
- 最新情報は『615≠0』公式サイトで確認できる
- 体験版はPLiCyでプレイ可能
- 開発状況は相生逢氏の公式Xで随時公開されている
まとめ
『615≠0』は、複数主人公の物語が交差するザッピングADVの面白さを、現代的なノベルゲームとして組み直した一作だ。
キャラクターを切り替えることで情報が増えるだけでなく、シナリオのジャンルまで変わる点がユニーク。吉祥寺で起きるバラバラの出来事が、どのようにひとつの事件へ収束していくのか。現在公開中の体験版でも、その一端を確かめることができる。
- 615≠0 Official Website — Story, Character Profiles, Screenshots, Browser and Windows Development Targets
- PLiCy — Demo, Play Time, Genres, Version, Age Recommendation, TyranoScript, and Distribution Information
- Aioi Ai Official X — Latest Development Clips and Character-Switching Updates
- Aioi Ai X — 428-like Zapping Novel Development and Scenario Genre System
- Aioi Ai X — Five-Protagonist Zapping Structure and Cross-Character Influence
- Spike Chunsoft — Official 428: Shibuya Scramble Zapping and Multi-Protagonist System Overview